選挙

JCL

私が小学5年生のときに、父が青森の県議会議員に立候補したのが、我が家の政治一家の始まりでした。母の姉が、料理の上手な人で、選挙事務所に集まる支持者たちのために、毎日大量の食事を作っていたのを思い出します。当時、1票1万円で買収するのが当たり前な「津軽選挙」。今でもその現状は変わらないどころか、ますますエスカレートしているようですね。

実業家の多い自民党立候補者に対抗して、「労働組合」の組織票を基盤に地味な選挙活動をしていた両親でした。母は、夜な夜な自分の足で戸別訪問をして不動票を獲得しようとしていました。母は対抗者の通報で何度か警察に検挙されました。警官に怒鳴られたときの恐ろしさは、お嬢さま育ちの母にはあまりにも惨かったようです。私は子供ながら、自民党の大きな買収には眼をつむり、弱い社会党の戸別訪問は許さないという警察の態度を不公平だと思いました。

4年に一回やってくる選挙。父は声が枯れ、母は20キロ近く痩せぼろぼろに、家は人の出入りで落ち着かなくなるというのが、通例でした。これが、30年以上続いたのです。父は、初めの補欠選挙(議員が個人的な理由で任期を全うしないで辞めた場合に、それを補う選挙)に、落選を覚悟で立候補し、敗れました。その後は殆ど当選したと思いますが、毎回選挙は「水物」と言って、家族全体が一度も心が休まるときが無かったのです。正に「選挙」は我が家の命運を掛けた、「闘い」でした。

今回息子が初めて、JCL(ラテン語クラブ)のプレジデントに立候補して、数日家族が慌しく、心が穏やかではない日々を過ごしました。そして、しばらく忘れていた我が家の「選挙」を断片的に思い出しました。息子はどうもおじいさんの血を引いているようです。プレジデント当選、おめでとう!「人の先に立つということは、皆に仕えることだ。」とイエス様はおっしゃいました。息子よ、あなたも人に仕えることを続けて学んでくださいね。

広告

コメントを投稿

Required fields are marked *

*
*

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。